怪獣殿下 伝説の原型師、再進撃ス レビュー②
●海洋堂は原さんが大好きなんだなぁ
センムへのインタビューが非常に面白い。
「とにかく危ない人が来たなぁ、と」
「本人自身が怪獣」
「憑依型の原型師」となかなかのワードが連発する。
海洋堂はことあるごとにリアルホビー初代を再発するし、近年ガラモンも再ソフビ化された。
僕は、センムとはまともに一対一で話したことはない。
が、原氏に向いた言葉は、まるで古い友人への回想のようで、そこにビジネスライクな言葉は一つもないように見えた。
↑番組にも協力している樫原辰郎氏が書いた「海洋堂創成記」は、原氏が大暴れしていた時代の海洋堂を体験できる名著である。
「最高の新ゴジキット」であるソフビゴジラ1984については、1章分、丸々割かれている(!)。
未読の方は、是非購入をお勧めする。
「自身が怪獣」は、月間モデルグラフィックス93年1月号、原氏の発言に通じる。
30年弱を経て、海洋堂側からも同様のワードが飛び出したのには驚いた。
↑MG誌93年1月号p34「いつしか私はゴジラになっていた……。」
●ADEの看板
ADEの看板。20数年間、付けられていたのであろうか。
その前には初代ゴジラの巨大な頭部。スーツ再現モデルであろうその頭部はどの原初代にも似ていないのが興味深い(強いていうなら20㎝モデルか?)。
●日本じゃ三人目だ
以前、気にしていた日本で三人目の原型師のカウント。なんと判明した。
当時の雑誌からの引用であった。
おそらく原氏所有で、岐阜日報の記者も参考にしたのは間違いないだろう。
流石に中身までは読めないのだが、この雑誌、かなりレアな写真の掲載率高し!
古書で探すか……。探せるのか!?
つづく