宇宙超怪獣(キングギドラ)造型の世界 その②
本業もクソ忙しいな!
猫族です。
引き続き速水ギドラの「メディア露出における」問題点、いくよん。
●伝説のHJ誌84年1月号の作例が凄すぎた問題
ギドラは人気怪獣ゆえ、キット化のたびにメディアで作例展開がされています。
このギドラなんかはその最初の例になるわけだけど、発売直後、いやさほぼ同時のタイミングでバーンと出たわけだ。
…小田雅弘氏の手によって大改造されて。
いきなりカラーページでどーん!
ですよ。
構図もメチャクチャ良いのよ、これが!
この昭和の郊外といった平屋!森の配置!…が、すっげぇ「80年代っぺえ」(笑)
そしてこのホリゾントの蒼の美しさよ!
実際に近所にこのジオラマの構図そっくりの景色がありましてね。俺、晴れた日にゃ、迂回してそこにわざわざ行ったりしてたもん。
そしたら…この速水ギドラが空に「視える」のよ…。※1
20年後浅井ギドラで同じことしてますけどね、それは後述しますよ。ワハハ
●よくよく罪な号だぜ、HJ誌84年1月号
一番多くのガレージファンの人生を狂わせた号じゃないですか。
今、80年代からずっとガレージやってる人ってほとんどがこの号の洗礼を直撃地獄拳に受けてるわけです。
そこで、前回の「ベストカットがない問題」が浮上してくるわけなんですよ。
「ベストカットがないキット状態より、飛行作例であるこの小田作例飛びギドラの方が印象が強くなってしまった」という新たな問題の発生です。
●追い打ちをかけるように丁寧すぎる作例記事
小田氏、このギドラの作例には相当力を入れているようで、作例記事もかなりのボリューム。
しかも大改造。
モノクロ作例記事頁にも反転写真!
実は、目が黒く写るこっちの方が顔が精悍で好みだったりする。
素晴らしい表情、中央首のウネリがよくわかるカット。
この中央首のラインの美しさは20センチサイズキットでは随一であろう。
そして、右にうつるは、このギドラの目玉に使われた「ジョイマーブル」!!
近所の日曜大工店で探した人、手を挙げて! ※2
小田氏は東急ハンズのある東京組だもんなぁ…。
なかでも極悪なのがこのカット。
●どうやってウネル首にドリルを通すのか?
●この胴体の地底湖みたいな空洞はどうするのか?
アタマ抱えた人、手を挙げてください。
小学生には、到底構造が理解できませんでした。
大人になると、わかるものなのだろうと思ってた。
今でもわからない。
この作例記事の素晴らしいところは、別に飛行ポーズにしなくても、キットを引き立てることができるこういったツールが丁寧に紹介されていることなわけです。
あのバキュームパーツは針金を置く「型紙」として使うのか!とかね。
で、そこに和紙を貼り、ティッシュでしわ付け…まぁこの辺は、解説せんでも、皆さんソラで言えるでしょ…。
胸がうずく方、手を(略)
さて、レビューを。と思ったけど作例記事の感想が長くなりすぎてもう書けない!
つづくわ!
※1
実は反転されたモノクロ写真の家の並びだったことに、今回、書いてて気づかされました。いい加減なもんだわ(笑)
※2
そもそも、当時はホームセンターなんて洒落た呼び名じゃなかった。日曜大工だよ、日曜大工!
当然、和歌山市の日曜大工店には無かった。そもそも私がこの記事を読んだのが5年後の89年(小4)ということもあるのかもしれないが。