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怪獣造型講座(スーパーモデリング③)

  • 猫族
  • 2018年10月9日
  • 読了時間: 3分

風邪ひいた!

猫族です。

今回、紹介したいのは、「速水仁司氏による『怪獣造型法』」。 520円で、先日84特集のときに紹介したビデオ(1まんえん)の10倍くらいは役に立つよ、これ(笑)。

というか、たぶん、これまでに発売された、どのHOWTO本を読むより、役に立つんじゃないかなぁ(あくまで怪獣造型においてね。他は知らん)。

あのビデオの何が凶悪かって、こ~ゆ~「やってみようと思わせる流れ」すら省いてたことだと思うんだわ(笑)※1

勿論、限界を感じる点は多々あります。

この図だって、そもそも「上段真ん中から上段左に行くにはどうするか」が解らないじゃないですか。

でも、この移行部分って、それこそ「貴方の彫刻刀の力ぐあい」レベルで伝えにくいポイントだと思うんですよね。そこは自身のカンカクでしか「できない」点、つーか。

ただ、上記の赤丸図をみて「お、頭部の高さを最初に決めるときに、この盛り付け方はちょっと使えるかも」と思える人が、もしかしたら…幾人かはいるかもしれないし。

あと、

「尻尾は身体の中心軸から流れてます」というシンプルな一言が役に立つ人も…いるかもしれない。

でもその下の横からの図は、着ぐるみ準拠の造型をするときには混乱する気がするなぁ…(^^;

かもしれない、かもしれないばっかりでやる気あるのかって?

いやいや、これ凄く丁寧な解説だと思いますよ。※2

文字通り造型方法が千差万別な「着ぐるみ怪獣」というジャンルの造型において、このレベルまで解説してくれてる、いや、少なくとも「伝えようとしている」文章ないしは図解ってのは、84年のこの特集以外に、思い浮かばないです。

そして、きっとコレを起点に造型を始めて、自身のスタンスが定まっていった方っていると思う。絶対に。

何故か。

この特集から「伝えようとする真摯な姿勢」が、くみ取れるからです。

凄く誠実だと思うし…そういった熱意って、やっぱり読み手に絶対に伝わるものなんですよ。

そして、「みんな!このガレージキットってジャンルに飛び込もう」っていう熱気と意気込み、そういったものは30余年経っても、…いや、今だからこそかもしれません。 凄く響いてきますね。

「3Ⅾ怪獣全集」、「HJ誌84年1月号」、そしてこの本。

すべて熱いですよ。

熱すぎて、火傷しちゃうくらいです。

ホラ、この時期に人生変わっちゃった人、あまりに多いでしょう。

私がこれらを常にそばにおいておきたいのは、今、末席に加わらせていただいているこのシーンの原点が、すべて詰まってるからです。

私は年齢的に、この時期には間に合っていません。

しかし、この時期の空気、精神性を学ばせていただくことはできます。

そして、それはこのガレージキットというシーンに対しての、最低限の礼儀だと思っています。

このシーンを創造し、そして継続してくださった偉大なる先輩方に、改めて御礼申し上げます。

…次回はギドラ特集。

速水ギドラと浅井ギドラを繋ぐものとは!?

お楽しみに!

※1・加えて、小学校の夏休み工作みたく「全体を固まりから捻りだす」と曲解されかねない編集にしてある点。

※ 例えば、竹谷氏の造型過程が放送されたと思いますが、あれはモティベーションを揚げるためには非常に良いと思う。 しかし、それを見たところで、自身の造型のテクニックは向上しないわけじゃないですか。

俺は、多くの書籍やHOWTO本も、基本的には、あの放送と大差がないと思ってます。 少し乱暴な言い方になりますが、ああいったものは「モティベーションを高め、取り掛かるるためのもの」と割り切るべきだと思います。

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