フォルクスモデル 初代ゴジラ(スーパーモデリング③)
やっぱ、皆様、この時期ネタだと熱いっスね!
猫族です。
「スーパーモデリング」から印象的な記事、作例をピックアップしてゆくこの企画、今回のお題はコレ。
初代ゴジラ 20㎝ 原型製作:村尾貴行
村尾氏の初代ゴジラのカラー写真!!
3Ⅾ怪獣全集と同じフォーマットなのが嬉しいじゃないですか!
HJ誌ライターとして、後年あまりに有名になる村尾氏ですが、ガレージ黎明期にはキット原型もしておられました。
●記憶に残るキット、だよね(含広告)
このモデル、メディア露出はそう多くはないのですが、カラー写真は特に珍しいです。
宇宙船増刊 3D・SFワールドVol.3より
オーロラキンゴジをベースにしていることで、あまりに有名なこのモデル。
たしかに、サイドビュウを見れば一目瞭然。顔の構造自体はまんまキンゴジ!上掲カラー写真でも、太腿のラインがかろうじて元キットの名残をとどめているか?
しかし、それ以外は、先入観がないと気付かないくらいに弄っていることもわかる。
これ、もうほとんどフルスクラッチだよ(笑)。
同時期にフォルクスモデルから、キットとして発売されています。
あのHJ誌84年1月号掲載なので、有名な広告。
なんだかすごく印象に残ってるんですねえ、このイラスト。
村尾氏初ゴジ、と聞くと先ずこのイラストが思い浮かぶレベルです(笑)。
斜め後ろカットは鉄塔スチールからだよね。でもって、上半身カットは、むしろ速水氏GSVっぽいバランスなのが面白い。
●「ベタシール580」を探して
ところでこのモデル、むしろ、HJEX怪獣大進撃での可動化作例の方が印象に残っている方が多いでしょうね。
…随分と印象が変わりますが、キンゴジ改造由来の「特徴的な後頭部」は健在。尻尾先端のグネり具合も、フォルクスキットを主張しています。
村尾氏はHJ誌85年1月号ではOHキンゴジ→84ゴジラという大改造を行っていますし、不思議とキンゴジからの改造に縁があるんですよ。
村尾氏は、後年、ギミック系作例や、キットを素材とした大胆な改造作例でまさに「キャラ立ち」したライターさんでした。
その遊び心溢れる作例群は、いまだに強く印象に残っています。
元キットの大改造モデルであるこの初ゴジこそ、氏の後年の作例群の、ある種「先駆け」ともいえるモデルなのかもしれませんね。
氏が可動化作例の際に頻繁に用いた「ベタシール」をホームセンターで探し回ったこともある方、いるのでは?(私、当然やりましたが和歌山市の日曜大工店では発見できず…。ホラ、祖父に連れられて行ったりしたときには、やっぱ探しちゃうんですよ。ワハハ(^^;))
遊び心といえば、HJEX作例時のこのカットで〆ましょう!
ビルに貼ってあるポスター!これもまた記憶に残る1枚だ!
編集者の遊び心が伝わってくるようです。クラレーンス‼
次回、スーパーモデリング④は「怪獣造型教室」! これは役に立つぞ!たぶん。