101匹サイボット大行進 その3
●HJ誌85年1月号 「ゴジラ」特集 松本氏作例 サイボット風ゴジラ
HJ誌85年1月号はフォトストーリー形式で「ゴジラ」特集が組まれた。
明確にサイボットと明記されている数少ない作品のひとつ。
サイボットは(人間が入る必要がないのに)驚くほどに人間体系である。頭部が大きく「視えてしまう」点も加味し、スーツ以上に人間的なのだ。※1 この作例は、そのイメージを強く打ち出している。手は可動式。
背びれはスーツ版を踏襲。このパターン、多いな…。
いかにサイボットゴジラの背びれの資料が無いのかは、私にもよく解る。
●HJ誌85年1月号 クラフトマン博士作例 ゴジラ
同じ85年1月号からではあるが、巻頭特集ではなく、一般連載記事から。
あ!サイボット!とわかる、良い纏め方である。
割とマジで好きな顔。
当時、山勝あたりがソフビかプラキット化していたら…と思わせる良いディフォルメーションだと思う。
●ひとこと
と、駆け足でサイボットゴジラ立体物の30余年を振り返ってみました。
発表時期、私のキット以外は、すべて公開時に集中しています。まさに時代のなせる業、というよりかは、サイボットゴジラが広告塔、あの映画のイメージとしていかに優秀に機能したかという点が視えてきます。
実際、あの映画、ゴジラ映画の中でも異質でしょう。独特の雰囲気がある。その雰囲気の一端は、確実にサイボットゴジラの「異様さ」、格好良さにあると思うんですよね。
今回はMM28サイボット発売記念として全身モデルに絞りましたが、プレートタイプのモデルや、当日版権胸像キット、オーナメントなどが存在します。それらの紹介はいずれまた。
俺、今日「サイボット」って何回キーボードで打ったよ!?※2
では次回、「あなたの知らない84ゴジラ造型の世界」にご期待ください。
※1 超巨大、かつ顔に焦点を当ててるから仕方がないんだけど…。youtubeなどに上がっている遠方から撮影された動画が一番実際のバランスが解りやすいと思う。むしろ撮影会時の動画(メイキングオブ~などに収録)は混乱する。
※2 こゆときって、ふと我に返って哲学的に考えたりする。サってこの字であってたっけ?とか。