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101匹サイボット大行進

…。はい、いきなりタイトルが嘘なわけですが。

●祝!MM28 サイボットゴジラ 発売!!

さて、いよいよMM28丹羽氏のサイボットゴジラが発売されます。

流石、人間3Dプリンターの丹羽氏。いや、凄いですよ、コレ。 完ぺき。 再限度においてこれ以上のものはないと思います。

処女作がサイボットだった俺が言うんだから間違いないですよ。※1

目の前に本物があるみたいだもん。

とゆーわけで、30余年を経て「実物の完全縮小模型ともいえる造型」が登場、盛り上がりつつあるわが愛しのサイボットゴジラ。

これまでのサイボット造型の歴史を振り返ってみましょう。

ってもキットは実質3つだけどな…。どこが101匹だ。

●最初にしてマスターピース 原氏20cm 新ゴジラ

これぞ原造型、これぞ原サイボット。

小6の私を絶版キット収集に目覚めさせた、この業界に浸かるキッカケとなった名作。(知ったキッカケもソフビ84だけど)

原氏絶頂期の作品であり、リアルホビー初代、45モスゴジと並ぶ氏の最高傑作のひとつであることは間違いない。

このキットから伝わってくるのは、サイボットのイメージの愚直なまでの再現であるという事。

原氏特有の生物的アレンジは最小限に抑えられている。※2

いや、この作品に限っては、原作品群の中でも、アレンジの方向性が違うのだ。

原作品でよく言われるのが表面上の生物的アレンジであるが、この作品においては、最小限の「ポーズのアレンジ」、という表現が正しいように思われる。

↑すげえ格好良い原サイボット

このポーズの微調整により、素晴らしく格好よく、かつ、イメージ通りのサイボットが再現できているのだ。 実物はこんな「キマッた」ポーズはできねんですヨ…。

その意味においては、このサイボットの造型表現は、井上氏的な「劇中再現のための表現」に近い印象を受ける。※3

故に、ポーズに若干の嘘をつく以外はほぼ完ぺきに実物をトレースしており、よくこの時期のこれだけの再現をおこなえたものだと今見ても驚きを禁じ得ない。

サイボットの特徴のひとつである、このラインを的確に再現していることがお分かりいただけるだろう。※4

粘土原型にフレームを仕込むことによって、このラインが出てくるのだ。

従来のゴジラ顔から、化け物じみた内蔵フレームが入ることによって、サイボット独特のお化け顔に「成る」。

この一連は、口のラインが変化していることがわかりやすいため、掲載した。※5

このキットはHJ本誌85年1月号で大々的にフィーチャーされた。

実質的な目玉だったといっても、過言ではない。

同号では新作ゴジラ特集が組まれていたが、明らかに頭一つ抜きんでた存在感を放っている。

↑この記事見て、「サーモンピンク」って色覚えた人が、私以外にもいました(笑) すげえわ、ガレキ業界。

付記すると、明確に「サイボット」と広告上に名打たれているのは、このキットのみなんだよね。

ページが重くなりすぎたので3分割、かつ大幅に画像も割愛してますが、その2へつづくぅ~。

※1 結構多くの方が、倉田浜モスゴジと思ってる。

※2 アレンジ、アレンジと書いているが、実は私は原氏はそれほどアレンジ志向は「ない」原型師だと考えている(勿論、リアルホビーキンゴジのように明らかに狙っている作品はあるのだが)。 この文中のアレンジというのは広義としてのアレンジとして読み進めて頂きたい。

原氏の造型論に関してはそれこそ特集ページが書けるレベルで語りたいので、記事を改める。

※3 劇中って顔だけじゃんって?いや、メイキングビデオとか、マスコミ撮影会時のスチール、動画を指すと考えてくだされ。

※4 鮫順氏作の胸像でも、的確に再現されていたことが記憶に新しい。

※5 これはかつて、和歌山県白浜のエネルギーランドにあったティラノサウルス(みずの氏製作)でも同様のため、みずの氏のフレーム特有の現象だと考えるのが自然か。 サイボットの考察と併せて改めて記事にします。

怪獣ガレージキット

ヒストリー

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