究極対至高!の巻
帰国するまで、等身大浅井篤看板でも置いとくかなぁ。猫です。
毎日毎日毎日毎日粘土触ってたら気が変になりそうでね。
うあ、こうやって書くと乱歩の「蟲」みてぇ。
という訳で、たまにはオモチャネタ。
個人的主観と独断と偏見による……「究極のボバ」!
……は、これに戻りました。
「や、山岡くん!これは!」
「ごらんのとおり、ハズブロ/ケナーの12ichですよ。」
「そんな!20年も前のモデルじゃないの!」
これ、良いですよ。
素体による肉厚が心地良く、実に日本人好みのプロポーション。
そして何より、G.I.JOE素体の為、20余年を経ても、劣化が殆どみられない。
あと、00年代に入ってからの同社の中途半端なリアル志向より、バランスと色合いに優れているように、俺には思える。
オモチャとしてのボバはこれが一番なんです……。
と思わず「美味しんぼ」してしまいましたが、このバランス、好きだなぁ。顔なんかも全然違うんですけど、纏め方が好き!
なにより、ガシガシ遊べる!
初見で印象悪い可哀想なボバでもあるんですよ。
パッケージ状態では、固定の為に首周辺が浮いちゃってるし、バランスが全然わからない。
この時期はファッションアイテムとしても流通していたし、そのせいで未開封状態で飾っていた方が、実に多い。
ちゃんと手に取って遊んでみると、そのバランスの良さに気付きます(首回りソフビパーツは首布生地に引っ掛けるように抑え込み、テンションで持続させる)。
流通量が半端ないので、格安で買えるのも良いですね。安心して遊べます。
●1/6の「作品」としてのボバ
勿論、ボバにはある種、別格とも呼べる作品があります。
高橋氏によるボバ。そう、HJ誌00年12月号の作例のボバ。
つまり、マーミットから一般流通された、ボバ・フェットです。
俺、このマーミットボバこそSWに限らず、1/6可動モデルの頂点だと思うんですよね。
ご自身による作例は特に。
この後にも各社様々なボバが出てるし、将来的には実物縮小レベルの「商品」が出るかもしれません。
しかしね、俺の中では、コレが20年間最高峰ですし、今後も変わらないでしょう。あえて12ichではなく、1/6と書きたい。
狂気と執念の解析と考察。
それが滲み出てるんです。
で、それを1/6のサイズとして一番美しいカタチに纏めているように思います。
ここまでやったら「商品」じゃなくて「作品」でしょ、もう。
奇跡的に、一般流通された個人作品ですよ。※
↑HJ誌作例のこの独特な印刷の色合いまで好きだった。オレンジパットの後発版も良いが、イエローのこっちが思い入れ深いなぁ……。
模型に限らず、モノ作りをしている方は、絶対にこの精神性を目指したいし、目指すべきなんです。
マーミット・ボバはその意味合いにおいてもキャラクターモデル史上に残る作品だと、勝手に位置づけています。
ハズブロ/ケナーモデルとはそもそも方向性が違いますので、比較するものでもないです。
強いて言うなら
究極のオモチャ ハズブロ/ケナー
至高の個人作品 マーミット
といったところですかね。
あなたの好きなボバは、どのボバでしょうか。
※HJ別冊「スターウォーズ・アクションフィギュアデータベース」に載った一枚の写真、「ジェレミー・ブロック氏のヘッド付きモデル」こそが真の意味で究極中の究極ですが、流通されてないから、これはもうどうしようもない。
あと、固定モデルなら「HJEX’93秋の号」の凄いボバ。